胃癌
○胃癌に対する腹腔鏡補助下手術
胃の中央から出口に近い方の半分にできた癌の場合、胃の 2/3〜3/4とその周囲のリンパ節を一塊として切除するのが一般的です。腹腔鏡補助下手術ではまずお臍の近傍に1.5 cmほどの穴を開け、そこから空気(二酸化炭素)をお腹の中に送り込み膨らませます。同時にその穴から腹腔鏡カメラを挿入し、テレビモニターで見ながらさらにお臍の周りに5〜12mmの穴を4カ所あけ、数本の細長い手術器具を差し込み、お腹の外から操作して胃および付近のリンパ節を切除します。その後、剣状突起のやや下方に5〜7 cmの傷口をあけ、そこから切除した胃を外に取り出し、残った胃と十二指腸を吻合します。切除する範囲や、胃と十二指腸の吻合の仕方は開腹手術と同じです。

上の画像をクリックすると動画がご覧いただけます。
○よくあるご質問
Q1 すべての胃癌が腹腔鏡で治療できるのですか?
腹腔鏡で治療が可能かどうかはおもに癌の進み具合によって決まります。早期癌のうちリンパ節転移の可能性のないものは内視鏡(胃カメラ)で治療が行われます。また、癌が胃の外まで顔を出しているもの、広範なリンパ節転移( N2以上)を起こしているものに対してはまだ腹腔鏡手術の安全性が確立されているとは言えず対象から除外しています。当科では『胃癌治療ガイドラインの解説(第2版)』(金原出版)で示されているT1N0、T1N1、T2N0を対象としています。
Q2 このような小さな傷口で癌はちゃんと治るのでしょうか?
これまで当科で腹腔鏡手術を受けていただいた患者さんの成績を、同じような癌の進み具合で従来の開腹手術を受けられた患者さんの成績と比較してみました。右の表に示すとおり、切除された胃の大きさ、郭清されたリンパ節の数にはまったく差がありませんでした。また、これまで当科において腹腔鏡手術を受けられた胃癌の患者さんで 2005年6月までに再発をおこされた方は一人もいらっしゃいません。
Q3 従来の開腹手術と比べどのくらい体への負担が少ないのでしょうか?
怪我や病気などの際に、体が受けたダメージに比例して血液中のインターロイキン6というものの値が高くなります。このインターロイキン6の腹腔鏡手術後の値を従来の開腹手術を受けた患者さんのものと比較してみると約半分くらいになっていることがわかりました。また手術後の痛みを抑えるために使用している硬膜外麻酔を必要とした期間も約半分(約 2日)、手術後腸が麻痺している期間も約1日短く(約3日)なり、手術後必要となった入院期間も3分の2(約12日)で済むようになりました。
Q4 手術後の後遺症も少なくなるのでしょうか?
腹腔鏡で手術を行うと体の表面の傷口は小さくなりますが、体の中で行っていることは従来の開腹手術と同様であるため、胃の手術を受けていただいた後におこる特徴的な後遺症(胸焼けやダンピング症状など)に関しては変わらないと考えられます。ただし傷口に腸が癒着しておこると考えられる腸閉塞に関しては少なくなることが期待されています。
胃癌
胃癌内視鏡治療 | 胃癌腹腔鏡手術
○胃癌に対する腹腔鏡補助下手術
胃の中央から出口に近い方の半分にできた癌の場合、胃の 2/3〜3/4とその周囲のリンパ節を一塊として切除するのが一般的です。腹腔鏡補助下手術ではまずお臍の近傍に1.5 cmほどの穴を開け、そこから空気(二酸化炭素)をお腹の中に送り込み膨らませます。同時にその穴から腹腔鏡カメラを挿入し、テレビモニターで見ながらさらにお臍の周りに5〜12mmの穴を4カ所あけ、数本の細長い手術器具を差し込み、お腹の外から操作して胃および付近のリンパ節を切除します。その後、剣状突起のやや下方に5〜7 cmの傷口をあけ、そこから切除した胃を外に取り出し、残った胃と十二指腸を吻合します。切除する範囲や、胃と十二指腸の吻合の仕方は開腹手術と同じです。
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○よくあるご質問
Q1 すべての胃癌が腹腔鏡で治療できるのですか?
腹腔鏡で治療が可能かどうかはおもに癌の進み具合によって決まります。早期癌のうちリンパ節転移の可能性のないものは内視鏡(胃カメラ)で治療が行われます。また、癌が胃の外まで顔を出しているもの、広範なリンパ節転移( N2以上)を起こしているものに対してはまだ腹腔鏡手術の安全性が確立されているとは言えず対象から除外しています。当科では『胃癌治療ガイドラインの解説(第2版)』(金原出版)で示されているT1N0、T1N1、T2N0を対象としています。
Q2 このような小さな傷口で癌はちゃんと治るのでしょうか?
これまで当科で腹腔鏡手術を受けていただいた患者さんの成績を、同じような癌の進み具合で従来の開腹手術を受けられた患者さんの成績と比較してみました。右の表に示すとおり、切除された胃の大きさ、郭清されたリンパ節の数にはまったく差がありませんでした。また、これまで当科において腹腔鏡手術を受けられた胃癌の患者さんで 2005年6月までに再発をおこされた方は一人もいらっしゃいません。
Q3 従来の開腹手術と比べどのくらい体への負担が少ないのでしょうか?
怪我や病気などの際に、体が受けたダメージに比例して血液中のインターロイキン6というものの値が高くなります。このインターロイキン6の腹腔鏡手術後の値を従来の開腹手術を受けた患者さんのものと比較してみると約半分くらいになっていることがわかりました。また手術後の痛みを抑えるために使用している硬膜外麻酔を必要とした期間も約半分(約 2日)、手術後腸が麻痺している期間も約1日短く(約3日)なり、手術後必要となった入院期間も3分の2(約12日)で済むようになりました。
Q4 手術後の後遺症も少なくなるのでしょうか?
腹腔鏡で手術を行うと体の表面の傷口は小さくなりますが、体の中で行っていることは従来の開腹手術と同様であるため、胃の手術を受けていただいた後におこる特徴的な後遺症(胸焼けやダンピング症状など)に関しては変わらないと考えられます。ただし傷口に腸が癒着しておこると考えられる腸閉塞に関しては少なくなることが期待されています。